「ゆーちゃん、もっと飲みんさいや」
彼女は明るくそういった。

20代からの付き合いが続いている
彼女の家に初めてお邪魔した。

3LDKの部屋は、主を失った状態のまま、今日まで彼女を支えていた。
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3月の彼の誕生日、一緒に祝ってと彼女が言ったので
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    お誕生日を祝った。

「景色もいいし、ゆーちゃんもここに(立川)おいでや(一緒に住もうという意味らしい)」
それが彼女の口癖。

正直、いい部屋だし、
いい景色だと思う。

「ゆーちゃんは、今、幸せ?普通?」

彼女は答えを求めるけど
特段アピールすることもなく
カープが勝つか負けるかを
飲みながら2人でボーッとみている。
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彼女がおもむろにチャンネルを変える。

テレビに視線を移す。

テレビは、ノンフィクションの、ドキュメンターが流れる中、
「私、この番組、好きなの」と。 
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今回の特集は、88歳の「ギリヤーク尼ヶ崎」という高齢者の活躍を取り上げている番組を見ながら、53の若さで昨年亡くなった彼に思いを馳せる。

「ここに9年しか、彼と住んでない」

「今でも、すごく(彼のことが)好きなんよ」

といい
酔いが回ってきたのか
リビングで横になる彼女。
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イチゴのリキュールも用意してくれてるから
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1人で飲んでたけど
彼女が起きる気配がないので
適当に片付けて帰った。
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あとをよろしくと。

帰りは新宿まで指定席で。
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何十年も2人は一緒に過ごす予定だった。

あまりにも2人を引き離すのは
早かったと本気で思っている。
神様が乗り越えないといけない事柄にするにはあまりにも辛すぎる。

私が広島にいる時
東京に来る度に2人が会ってくれてた。

そして5年前に東京に私が来てからも
相変わらず色々相談にのってもらってた。

なのに...。

いつか、いつか
懐かしい思い出と共に
彼女と笑って過ごせる日が
来るのだろうか...

「お客さん、新宿ですよ」

気がついたら終点...。

故人に対する一番の供養は、故人のことを思い浮かべること、思い出してあげること、話をすると、あの世でその故人が喜ぶと聞いたことがある。

また、一緒に話をしようね。

 Me ke aloha pumehana