3月23日。

私にとって『教員』という仕事を始めて
25回目の卒業式(学位授与式)を迎えました。

これまで多くの学生を送り出しました。

様々な進路に向かっていく学生さんたち。
社長、理事長、施設長など人を雇用する立場から
介護や福祉の現場で人を指導する立場、利用者さんと日々向き合う立場、
行政、社協や一般企業で頑張っていたり、
同じ介護教員や教える立場など
様々な仕事についているようで。

そして、ついに東京に4年前に来た時
一緒に今の職場に1年生として入学してきた学生が
卒業することとなりました。

学位授与式が終わり
全ての行事が終わった時
研究室に1人の学生が来ました。

「先生、手紙を書いたのですが
読んでもらえますか?
4年間ありがとうございました」

その女子大学生は、
ゼミ生ではなかったのですが
介護福祉士コースの学生でした。
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手紙は便箋4枚にもなるもので
LINEやメールが普及している中
改めて手紙をいただいてびっくりしました。
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「4年間の感謝の気持ちをこめてお手紙にしました。」


夜の卒業記念パーティーの前に
読んでしまい、不覚にも泣いてしまいました…。

「私は高校は普通科でしたので大学に入学してから
本格的に福祉に触れました。
中でも先生の授業は学び始めの私にとって
非常に理解しやすい授業展開でしたので
毎時間興味を持って受講していました。
初めての実習巡回も先生でした。
この実習において『人に寄り添う』って言葉では言えるものの、
実践する難しさや私自身が『介護』というものを甘くみていたのだなと
痛感する実習になりました。
4年過ぎた今でも『人に寄り添う』って何だろうとは思っています。
今の私の段階では『その人の世界観を共有できること』とは考えていますが…。
(中略)
私はどうしても先生に感謝の気持ちを伝えたいことがあります。
3年生の時、実習が始まる前に大好きだった祖父が亡くなりました。
最後に祖父に会ったのは亡くなる1年前の夏でした。
後日、母から伺ったのですが、その時からすでに癌に冒されていたようです。
そんなことはつゆ知らず「また来年の夏に来るね〜」と笑顔で言った私を
祖父がどんな気持ちで聴いていたのかを考えるだけで涙が止まりません。
唯一、その夏に違和感を覚えたのは、帰省時にもらうお小遣いの金額が
大きかったことでした。
私はただ嬉しかったので、その状態を鵜呑みにしてしまいましたが、
今考えれば、祖父なりの終活の一部だったのかもしれません。
前置きが長くなってしまいましたが、私に1年生の時に
「生活歴を祖父や祖母に聴いてくる」という夏休みの課題を
先生が出してくださったことに感謝をしたかったのです。
当時祖父の生活歴を聴いたプリントを
コピーして
祖父の元に置いて帰ったのですが、
祖父はそれをよく眺めていたと祖母が教えてくれました。
また、祖母や母が自分たちが知らなかった祖父の考え方や好みなどが
私が祖父に聴いた生活歴の中に書かれていたようで
「丁寧に聴いといてくれてありがとね」と2人から
お礼の言葉を伝えられました。
そこで改めて、その人の歴史、考え方を知ることの大切さを痛感しました。
この生活歴のおかげで、私と関わる目の前の人がどんな人なのだろうかと
相手を知ろうとする姿勢が身についたのだと思います。
そのような経験を含め、私は先生に感謝しかありません。
(中略)
私はこの大学で先生に出会えて
本当によかったです!!
介護に対する思いの深さや厳しくも愛ある指導を行なってくださるところなど
先生には畏敬の念しかありません。
この4年間で教えてくださったことを
活かし、
不器用ながら介護の道を進みたいと
思っています。
困った時、先生の力をお借りしてしまうかもしれません。
その際はよろしくお願いいたします。
4年間、本当にお世話になりました!
ありがとうございました」


帰ってから天国の父と母に
読んでもらおうと思って
学生たちにいただいた花と一緒に供えました。
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4年前に東京に来て
試行錯誤の4年間でしたが
フルで教えた学生にこのように
言ってもらえて
本当に嬉しい限りです。

4月からは、なんとなんと彼女は
ホームヘルパーとして介護現場に
デビューします。

ヘルパーは、在宅生活の要であるので
ソーシャルワークとケアワークを
駆使しながら
地域生活を支えるプロとして
頑張ってくださいね。

こちらこそ、ありがとう

Me ke aloha pumehana