今年も24時間TVを見まくっている。
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で、裏番組で
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NHK教育テレビの「バリバラ」。
テーマは「笑いは地球を救う」。
完全に、24時間テレビのパロディ。

けれども、
その「バリバラ」の出演者も語っている。
「VSじゃないですよ。
盛り上げるためにwithです」
「誤解してほしくないのは、
感動は悪くないんですよ。
感動の種類を
ちゃんとわかってないと怖い」

24時間TVに感動してはダメなのか。

なんか最近、そういう雰囲気が
なんとなくあるし 、
24時間TVは障害者を使って
感動物語を仕立て上げているから
「感動ポルノ」と言う人もいる。

感動とは
「物に深く感じて、心を動かすこと」。
人は感動したいから、
感動する映画を見るし、
音楽を聴くし、スポーツを見る。
「24時間テレビ」が感動ポルノなら、
カープみたりオリンピックだって、
スポーツ感動ポルノという見方にもなる。

だから感動自体が悪いわけではない。

逆に感動できない人や
感動したくない人が増えるのが
気になる。

最近若い子が
心を動かすのは
ダルいし、しんどいと
言う人がいた。
だから、恋愛するのは
自分の心が振り回される
そんなことはやりたくない。

泣きたくない
怒りたくない
喜びたくない
悲しみたくない

心を揺さぶられたくない・・・

「感動したことがないんです」

介護福祉士を目指す学生が
そんなことを言っていた。

障害者だから感動する、
みたいな
偏見や弱者扱いの差別ベースの
感動は要らない。

24時間TVも
年に1回だから
違和感があって
こういうTV番組が
もっと「ふつう」にあれば
この違和感がかわるのではないか。

私はこの24時間TVをみながら
専門職として、
この人に関わるときどうするだろうか、
またこういう生き方の人を
どのように考えることができるか、
学生にどう伝えるか
いろんな見方をしながら
見ている。
またこの番組が福祉や生きることなどを
考えるきっかけになる人もいるだろう。

40年も伊達に続いてきたわけでないし
24時間TVも障害者特化ではなく
最近はギネスに挑戦したり
健常者が頑張る姿を「ふつう」に見せたり
まあ、もっと高齢者や
子どもたちの頑張りが
あっていいのではと思う。

24時間TVの募金で
色々福祉施設や事業所なんかに
配分しているんだったら
赤い羽根募金のTV版みたいな感じで
意義はあるのではないだろうか。

ただ私は
心を動かせない、
動かしたくない人が
増えることの方が悲しいなあ。

頑張る姿が
ダサいと見てしまう。

怒られたくもなく
褒められたくもなく
無表情でいる方が怖い。

ステキはものはステキ
凄いことは凄いねって
思える、言えること。
ちゃんと心は動かしたい。

人に関わる仕事だともちろんのこと。

心を動かせないと
その人の気持ちにも共感しにくいのでは
ないかと思う。

その人にはなれないけど
その人の気持ちに少しでも寄り添い
共感し、伴走できる
福祉専門職でいたいなあ。

ちなみに最近
感動するのはAmazonのCMだなあ。
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「ふつうに」
「くらせる」
「しあわせ」。

この社会には
「ふつう」の「ちゃんとした」感動は
必要なのではないでしょうか。

Me ke aloha pumehana